2015/09/29
「ニッポンの前掛け展」@伊藤忠 青山アートスクエア
「ニッポンの前掛け展」に行って、前掛けをたくさん見てきました。
古いイメージがある前掛けですが、
ユニフォーム的な要素やプロジェクト的な要素もあって、今もなお人気があり海外からも注目されているとのこと。
会場には入口周辺を起点にして、古い時代のものと新しい時代(現代)のものとに分けて展示されていました。
こちらは古い時代のエリアの奥からの様子。
壁にかけられた様々な前掛けの中で、一枚だけ額に入ったものがありました。
上の写真だと、左側にある上下じゃなく1枚だけで展示されている青い色のもの。
それは「多木肥料」という兵庫県にある肥料メーカーのもので、約100年前の前掛けなのです。(保存状態は良かったです)
その他、古い時代のものは飲食メーカーのものが多く、広告としての役割が大きかったことがよくわかります。
キリンビールの麒麟はうまくデフォルメされているなと。
写真は載せていませんが、「かねてつ」(現・カネテツデリカフーズ)の前掛けがあって、その昔に公演を見に行った中島らも率いる劇団リリパット・アーミーを思い出したり・・・。(舞台の最後に「ちくわの狂い投げ」という恒例イベントがあり、私もちくわをゲットしたことがあるのだけど、それがカネテツデリカフーズのものだったので)
さて、反対側のエリアに行くと現代モノの前掛けが展示されていました。
デザイン重視だったり、キャラクターを前面に押し出したものも多かったです。
例えば、
「ARIGATO」のネコはバルセロナを中心に活躍しているというデザイナーの作品。
あとは「KEEP CALM AND CARRY ON」のデザインが目に入りまして・・・。
このフレーズはいろいろな商品に使われていますね。
元がイギリス政府の宣伝ポスターのフレーズなだけに、ロンドンで開催された前掛け展の際に制作されたものとのキャプションあり。
そんな現代エリアの様子はこちら。
キャラクターものが結構多くて、キティちゃんとかウルトラマンとかムーミンとか・・・。
向かって右上にあるオレンジの前掛けは「燃える闘魂 アントニオ猪木」。
その下には新日本プロレスリングのロゴの前掛けも展示。
そして日本画などの要素が見られるものもあり、ここまで来ると実用というよりインテリア。
両側に配した掛け軸のような作品には、貼り絵で鳳凰が描かれていました。
展示作品はたくさんあってすべてご紹介できませんが、面白い展示でした。
最後に、会場の奥にオーダー用前掛けのだと思うのですが、パッケージが並んでいて、そのデザインが良かったなと。
青山アートスクエアは初めてでしたが、次回は江戸切子の展示をやるようで、それもなかなか面白そう。今度も注目して行きたいと思いました。
●ニッポンの前掛け展
会 期:2015年9月10日(木)~2015年9月27日(日)
会 場:伊藤忠 青山アートスクエア
URL:http://www.itochu-artsquare.jp/
時 間:11:00~19:00(9月22日、27日は17:00まで)
入場料: 無料 ※会期中無休