2015/01/26

「タイルが伝える物語 -図像の謎解き- 展」@LIXILギャラリー

「タイルが伝える物語 図像の謎解き 展」エントランス

LIXILギャラリーで今回開催していたのは装飾タイルの展示でした。

装飾タイルと言っても、その装飾性に注目するだけでなく、文様の意味や描かれている物語を読み解こうというテーマとのこと。

ちなみに入口に展示されていた作品のうち、向かって左側の作品はフライヤーにも使われている、19世紀オランダの「マンガン彩組絵タイル」。その名の通り、組み合わせたタイルに絵が描かれています。

ヨーロッパのものが多いように感じましたが、中国やイランの作品も展示され、精密な風景画などを始め、それらが全てタイルに描かれているということを忘れてしまいそうな作品もありました。

が、そんな中、私が気になったのはこちら。

バーナード・リーチ「蚩尤(しゅう)」

バーナード・リーチによる「蚩尤(しゅう)」という陶板作品。

説明を読むと、「蚩尤(しゅう)」というのは中国古代神話の軍神で、炎帝(神農)の子孫とも言われているそうです。体は人間、頭と足は牛、兄弟は何と!81人もいるとか。
しかもみんな同じ姿をしているそうで。頭や手足に持っているのは武器です。

ちなみに隣にはもうひとつ、「BIRD」というバーナード・リーチの作品がありました。
(食材として、羽根をむしられた鶏(もしくは鴨)の姿)

バーナード・リーチの作品は、美しい風景や聖書や物語を描いたタイルの中で、ひときわ異彩を放っているように感じて印象に残りました。

余談になりますが、今回久しぶりにLIXILギャラリーに足を運んだのですが、入口の位置が以前来た時と変わっていました。

以前は建物の横から入って、エレベータで上がっていたのですが、ショールームの中を通ってギャラリーに行く今の方が個人的にはいいかも。

「タイルが伝える物語 -図像の謎解き- 展」フライヤー

●「タイルが伝える物語 -図像の謎解き- 展」
 Stories Told by Tiles -Understanding Icons-
 会 期: 2014年12月4日(木)~2015年2月21日(土)
 時 間: 10:00~18:00 ※入場無料
 会 場: LIXILギャラリー1 (休館日:水曜日、年末年始)
 概 要: http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_002909.html