2014/05/27
「マルク・シャガール 版画の奇跡 無限大の色彩」 @目黒美術館
マルク・シャガールは私にとっては不思議な位置にいる画家で、作品や絵のタッチ、人物や動物の表情などはあまり好きではないのだけど、なぜか展覧会があると行く機会が多く、過去に何度も観に行っているという。(姉に誘われて行ったこともあり、友達に誘われて行ったこともあり・・・)
今回も結局、目黒美術館まで足を運んでしまった。しかもおひとり様だ。
目黒美術館は今回初めて行ってみたけど、駅から思ったよりも遠くて、途中で挫折しそうになってしまったほど(バスでも使えば良かったかも)。
さて、このシャガール展は版画にスポットを当てた展示になっていて、「ダフニスとクロエ」、「サーカス」、「死せる魂」の作品すべてを展示。
その中の「ダフニスとクロエ」と「サーカス」は鮮やかなリトグラフ作品。
「サーカス」の全38点は壁一面に展示されていることで色彩の豊かさが感じられ、「ダフニスとクロエ」はストーリーとともに全42点を鑑賞できる展示になっていた。
また、展示室を分けて初期の銅版画作品「死せる魂」(全96点)が、「ダフニスとクロエ」同様にストーリーを追いながら各場面に添えられた作品を観ることが出来る展示になっていて、今まで観てきた他のシャガール展ではまったく異なる切り口と展示手法に何だか唸らされてしまった。
そして一連の作品を見ていて、私がシャガールの「絵」は特に好きではないけど、「色彩」が好きなのだと気がついた。特にチラシに使われている『神殿とバッカス神の物語(ダフニスとクロエ)』 の色使いは好みだったりする。
ちなみに色彩といえば私はデュフィも好きだけど、この作品の色の選び方や使い方(配し方)がデュフィの作品に近いと感じるのかもしれないとも思う。デュフィの方が全体的に軽いイメージがあるけれど。
とにかく軽い気持ちで観に行ったけど、かなり見応えのある展示だった。
次回の「ジョージ・ネルソン展」もちょっと気になるところ。
●マルク・シャガール 版画の奇跡 無限大の色彩
【会 期】 2014年4月12日(土)~2014年6月8日(日)
【会 場】 目黒区美術館
【観覧料】 一般 600円