<以下、展覧会 概要より抜粋>勝又公仁彦さんは、2013年に東京国立近代美術館で開催された「都市の無意識」展で作品を見てから気になっているフォトグラファーの一人。
Plura-Monism(プルラモニスム)とは、ドイツの現代音楽の作曲家、シュトックハウゼン
の造語で、「単一」のものの内部に「多数」を見いだすことを意味しています。
勝又のPanning of Days シリーズは、一見、ある一つの風景のようですが、実際には
同一地点から異なる日に撮影が行われ、その後に再構成されたパノラマです。
その多くは数年をかけて撮影され、様々な時間帯によって変化してゆく一つの場所を、
同時に現出させています。
このたび写真展が開催されるということで、「都市の無意識」展で見た「Skylineシリーズ」や他の作品もあれば見てみたくて行ってみました。
ポストカードフライヤーに掲載されているのは目黒川の写真。
違う時期に撮影された3枚の写真を組み合わせた作品で、小さなギャラリーの壁一面を使って展示されていました。同様にパリの風景を3枚組み合わせて、アクリルに閉じ込めた作品もありました。
その他はほぼ「Skylineシリーズ」で、以前も見たような写真の最下部に張り付くように建物が並ぶ風景。
思わずジーっと凝視してしまう。多分、その日の空気(大気)や空の色で作品全体ののトーンが決まってしまうんだろうな・・・とか思いながら。
展示されていた「Skylineシリーズ」は、国内だけでなくパリの風景もあったのですが、まったく違和感がなくて、すべて首都圏のものかと思ったほど。
でも今回はやはり、フライヤーにも掲載されている「目黒川」の作品が一番良かった。
撮影時期が違うことで色合いが違っているものを組み合わせているせいか、ビビッドでサイケな印象もあり、面白いな~と。このシリーズで他の風景も見てみたいと思いました。
●勝又公仁彦 写真展 「Plura-Monism」
【会 場】 KOKI ARTS http://www.kokiarts.com/
【期 間】 2014年03月08日(土)~2014年04月12日(土)
【時 間】 12:00~19:00
【休 館】 月曜日・火曜日・日曜日・祝祭日 ※観覧料無料