2016/04/18
「東山魁夷 白い馬の見える風景」@市川市東山魁夷記念館
所用があって千葉県市川市へ。
用事がある駅からそれほど遠くないところに市川市東山魁夷記念館があると知り、少し時間に余裕が出来るよう出発して立ち寄ってみました。
市川市に記念館があるのは、東山魁夷がこの地に長らく住んでいたからのようです。
建物は住宅地の中を進んだ先にあり、途中で迷いそうになりながらも何とか辿り着きました。
今回開催していた展覧会のテーマは、「白い馬の見える風景」。
白い馬が登場する作品がこんなにあったとは・・・。
私が以前版画展で見た「緑響く」がサイズ違いで2作品展示されていました。
1枚は小さなサイズの複製画で、原画は1972年の「緑響く」。
もう1枚は大きなサイズのピエゾグラフ(デジタル印刷)で原画は1982年の「緑響く」でした。
他にも四季折々、自然が織りなす様々なシーンに、白い馬がいる風景がありました。
展示は白い馬の作品だけでなく、東山魁夷が手掛けた緞帳に関わるものや、絵の具などの道具に関わるもの、その他書籍などの資料もありました。
個人的には、ビンに入った緑や青の岩絵の具がずらっと並んでグラデーションになっている様子が印象的でした。
展示数はそれほど多くなかったので、ゆっくり時間をかけて見ることが出来ました。
長野県にある信濃美術館の東山魁夷館にもいつか足を運んでみたいものです。
ミュージアムショップでポストカードを何枚か購入。
「緑響く」は残念ながらありませんでしたが(品切れ?)、白い馬がいる作品を何枚か。
そしてちょっと「らしくない」感じで気になった「コンコルド広場の椅子」を2種類。
そのうちの1枚は、エッフェル塔が立つパリの空に椅子が舞っているという幻想的な印象の作品。こんな作品もあったのだなと。
というわけで、東山魁夷の作品を堪能したあとは併設レストラン「白馬亭」でランチを。
上野精養軒の直営とのことで、ハヤシライスが美味しそうだったので食べてみました。
ハヤシライスは具がたっぷりで、食べごたえがあり美味しかったです。
コーヒーカップには、東山魁夷の代表作のひとつでもある「道」が・・・。
実はこのカフェレストランから庭に出ることが出来るのです。
この日は風が強かったのですが、せっかく来たのでお庭を散策してみました。
ツツジやクリスマスローズ、赤や白のトキワマンサクが咲いていました。
建物も洋風建築で、屋根の上には今回の展覧会のポスターにも使われている白い馬がいました。風見鶏ならぬ風見馬ですね。
また機会があれば、別のテーマの展示も見に来たいと思いました。
●開館10周年記念展 「東山魁夷 白い馬の見える風景」
期 間: 2016年3月4日(金)~2016年5月15日(日)
会 場: 市川市東山魁夷記念館
時 間: 10:00~17:00(ただし入館は16:30まで)
観覧料: 一般 510円